X-S10&Xマウントを手放しました

カメラに関しての記事は前回のものと併せて読んで頂けたらと思います。

papaninaritaiaquarium.hatenablog.com

 

X-S10を購入してから10ヶ月。結構いろんな場所で撮影した(自分にしては)のですが使えば使うほど不満が出てきたのと、下取20%アップキャンペーンがあったのでX-S10及び手持ちのXマウントのレンズを全て売却しました。

カメラそのものの不満としては以前の記事にも書きましたが

・バッテリー持ちが悪い(小さい、ボディ内手振れ補正があるから仕方ない)

・ファインダー、液晶画面の解像度が低い(エントリーモデルだから仕方ない)

・Mモードの操作性に不満あり

「Mモードの操作性に不満あり」という点に関してですが、このカメラ、コマンドダイヤルにISOの切り替えが触れないんですよね。

Mモードだと前ダイヤルが絞り、後ろダイヤルがシャッタースピードの機能が振られてしまいます(逆だったかもしれない)

ただ、富士のレンズってXFだと絞りリングがあって自分は絞りリングで絞り値を変更していたので余ったダイヤルでISOを変更したかったんですがこれができません。(ちなみにISOはISOボタンを押してリストからISO値を選択して変更します)

XFではなくXCレンズには絞りリングがないので、そこに配慮した設定なのかもしれませんが、ダイヤルに機能を割り振れてもよかったんじゃいかなって思ってます。

 

言ってしまうとX-S10に対する不満ってエントリーモデルだから発生した不満なんでなら上位機種を買えばいいじゃないかという話なんですが、X-S10の上位機種がX-T4かと言えば個人的には微妙でした。

 

家電量販店で少し触った程度なので実際に使ってみるとまた違った感想が出たかもしれませんがX-S10とX-T4を比較した場合、自分としては以下の点でマイナスになります。

・グリップが浅い

・操作系統がX-S10とは異なる

グリップに関してはX-T二桁シリーズより深いのですがS10より浅いです。

操作系統に関しては他のメーカーのミラーレスカメラと近いX-S10が異端なのであってフジ機としてはスタンダードです。

X-T30を使っててフィルムカメラライクな見た目はいいのですが、実際に使ってみると利便性に欠ける点があってさっと撮りたい時に撮れないのが結構キツかったんですよね…

ダイヤルをいじいじしてマニュアル撮影する楽しさ自体は否定はしませんが、メイン機に据えるのは正直ないなって思いました。

コマンドダイヤルのみで済ませる方法もありますが、マニュアルから絞り優先なりシャッタースピード優先なりに切り替えるのが結構手間に思えました。

あと先ほどX-S10のマニュアルの操作性に不満はあると書きましたが、逆に言えばマニュアル以外に関しては不満はなくむしろ快適寄りでした。

で、あるのでX-S10から乗り換えとしてはナシ。

 

とはいえXシリーズにはフラグシップ機があります。

X-H1は先ほど紹介したX-T4とは違いグリップが深いです。

SSとISOはダイヤルですがコマンドダイヤルに割り振ることにできるので、X-S10に抱いてた不満点は解消できることが期待できます。

が、X-H1はセンサーがX-T4及びX-S10より古く、またバッテリー持ちの評判がものすごく悪いです。(あとX-S10で擦ってた愛用してたクラシックネガもなし)

フラグシップ機であったにも関わらず、現在はエントリー機であるX-S10より中古価格が安いです。X-S10を下取りに出してX-H1を購入したら金がいくらか戻ってきます。

しかしながらX-H1には年内に後継機であるX-H2が発売される噂があり、操作性がX-H1からあまり変わらないのならばそれを待つ手もありました。

ただX-H1でやらかしてしまっているので過度な期待は禁物なのと、フラグシップ機であれば20万後半~30万程度の価格設定が予想されます。

更に言うとAPS-Cでありながらデカ重カメラ。デカ重カメラが嫌なわけではありませんが(それに見合うスペックであれば)現状これならAPS-Cでなくてもなという気持ちが強くなり……あれ?ならフルサイズに移行すればいいのでは?

 

と、いった経緯でX-S10含む手持ちのXマウント関連のものを全て売却することにしました。

もちろん未練がないわけじゃなくて、フィルムシミュレーションを失うことはかなり痛手でした。RAWでも撮影してたけど余程微妙なもの以外は殆ど撮って出しでよかったもんでね。

※以下フジユーザーのみなさんごめんなさい

 

あとXマウントなんですがズームレンズが現状かなり微妙な気がしてます。

X-T30と同時に購入したキットレンズである「XF18-55 F2.8~F4」は望遠側がなんともいえなかったのと(値段と大きさを考えれば十分いいのですが)、「XF16-55 F2.8」は解放から使いやすかったのですがデカ重でボディが小さいとバランスが悪かったです。

これを1本をレンズで撮れたんで「XF16-55 F2.8」には満足してるんですけどね。

 

Xマウントって単焦点をメインに使うマウントだと思うのですが、標準の単焦点レンズはどうも使いづらかったんですよね(という経緯で標準レッドバッジを購入しました)

自分の場合、「これを撮りたい」ってはっきりした目的がなくカメラを持ち歩くことが多かったので単焦点を使っていると「もっと引きたい」「もっと寄りたい」ってシーンが多くて、自分ひとりでの撮影だと問題ないのですが誰か(非カメラ趣味)と一緒にいるときは1シーンに時間をかけるのが申し訳なくなってしまうんですよね。

逆に標準から少し焦点距離を伸ばした「XF90mm F2」は普段使う距離と違って使っててすごく楽しくてお気に入りのレンズだったので、このレンズがあるからXマウントから離れることに抵抗がありました。

固定された焦点距離という縛りの中で構図を考えたりするのは楽しいのですが、24mm~80mmくらいであれば利便性優先でズームでいいかなぁって思ってます。常に被写体が身近にいればまた変わってきたのかもしれませんが。

あとタムロンから出た「18-300 F3.5-6.3」も一時期所持してました。

映りは焦点距離を幅広さを考慮すればよかったのですが、いかんせん昼間以外のAFが微妙なのとAFがダメだからMFにしてもフォーカスリングの仕様が微妙過ぎて2ヶ月もしないうちに手放してしまいました(フォーカスリングに関しては3月に改善されたみたいです)

ただ、便利ズームというだけあって本当に便利で

スペックの割には軽いレンズ(標準レッドバッジより軽い)だったので旅行だと大活躍しました。それとレンズの性能とは直接関係ない話ですが、このレンズを遊園地や水族館でつけていたら走り回る子供の頭に当たりそうになった場面が多々あったので注意する必要がありましたね。

結構辛口になってしまったXマウントのズームレンズの評価ですがシグマの18+50のF2.8通しがXマウントに出るそうなので、キットズームや標準レッドバッジに代わってこちらのレンズを選択してみるのもいいかもしれませんね。

あとX-S10と「XF16-55 F2.8」はレンズ側に手振れ補正がないのをX-S10で補うことができるのですがレンズ側にある防塵防滴の仕様がX-S10にはないのでバランスの悪さをチャラにするには弱いかなぁって印象です。なのでシグマのズームが来ればこちらがX-S10と相性がいいカメラになると思います。

 

色々思い出話とか未練がましい話になってしまいましたが「写真趣味飽きたー」とはならずに「もっと上の機材で撮影したい」というステップアップ欲になったので結果的にはよかったのかなと思います。

ありがとうX-S10、ありがとうXマウント。

 

 

で、APS-Cからフルサイズに移行するとしてどのマウントに移行するのかという話ですがZマウントにしました。

理由としては自分が画質重視の人間だった点、純正レンズが魅力的(特にS-Line)だった点。最後に決めてになったニコンユーザーの友人がいた点でした。(話題を共有しやすい)

Z6かZ6Ⅱかで悩みましたがSDカード使えるのがZ6Ⅱのみらしいので8万近く価格差がありましたがZ6Ⅱにしました。高画素機(Z7)も気になったのですが高感度耐性はZ6のほうがあるみたいなので(Z9?万馬券ください)

当たり前なんですけどX-S10に比べたら重い。(フルサイズ機としては軽い方なのはわかってますが)

GWは撮りに出かけたいので天気がいい日が続いてほしい。