「ラブライブ!サンシャイン!!」これまで感じていた疑念とこれからの期待

先日1stライブの記事を書いてAqoursに対する感情は全部吐き出したつもりだったのだが、

それでも胸の中にエモさは吐き出し切れておらず1日に1回はAqoursの曲を聴かないと気が済まない身体になってしまっています。

 

それとこの記事を書く直前に最終回を観直しました。

1stライブを終えたから良く見える…という話でもない。

アニメはアニメ。ライブはライブ。いくらライブが良くても最終回が良いとは感じられません。

とはいえ初見の「は?」って感想から「やりたいことはわからんでもないけど見せ方が下手だな…」って感想にはなったので進歩したとは思うよ、うん。

それも含めてまして。今でこそモチベ復活しましたが、1stライブ直前まで他界気味にまで冷めてた人間がこれまで感じていたこのコンテンツに関しての疑念を書きたいと思います。

 

疑念点

 

・異様なまでのμ'sへの不接触(キャストの話)

もう今更過ぎる話ではあるんだが。

そもそも「ラブライブ!」と「ラブライブ!サンシャイン!!」についてはプロジェクトそのものが違うので接触させる必要はないんだけれども。

それでも作中の千歌がμ'sに憧れてスクールアイドルを始めたのにキャスト陣はμ'sのみゅの字すら出さなかったのはあからさますぎる。

記憶が正しければ彼女たちが公式でμ'sの名前を出したのはμ'sのファイナルライブ終了後のニコ生である。

そこからはG'sのキャストインタビューなんかでμ'sの名前を出すことがあった。(というか大半が出してた)

いらない反感買うことにもなったし、純粋にμ'sもAqoursも好きな人にとってもモヤモヤを抱えただろうし本当に何がしたかっただろうと今でも思う。

いずれは語られることもあるんだろうか?

 

・アニメ

嫌いじゃないんだけど見たかったものとはちょっと違ってたというか。

純粋にAqoursの話が見たかったのに定期的にμ'sの話題を出されるもんだから話に集中し難かったなという印象。

とはいえこれは12話の憧れ(μ's)かの脱却を描く為のものであったので一概に悪いとは言い切れない。

アニメ1期自体はAqours結成までのプロローグなのでこれはこれでアリなんじゃないかなとは思います。

 

細かい不満点をがあるとすれば

・やたらと使われた「がんばルビィ!」

・9人揃ってからの黒澤姉妹の扱い

・謎のしいたけ推し

特に黒澤姉妹に関しては9人揃う前がいいキャラしてただけに本当に辛かった。

念願叶って姉妹揃ってアイドルやれたのはいいんですけど「よくできまちたね~」はないんじゃないんですかね…

しいたけ推しに関しては言うまでもない。メインのAqoursより犬の方が出番多い回があったって何事だよ。

 

で、最終回についてですが

・突然私たちもスクールアイドルになりたいと言い出すモブ

・寸劇

の2点が個人的な不満点です。

モブに関しては

「統廃合確定だけど私たちじゃなにもできないや…」

「千歌たちが頑張ってるんだから私たちもなにかしなきゃ!」

と、Aqoursの活動によって心を動かされた人がいるって描写になってるんで最終回のラブライブ予選直前で言い出さなきゃ問題はないと思うんですよ。

一旦受けた後に「レギュレーション違反だから無理です!ごめんなさい!」って梨子に謝らせる展開があるもんだから「このシーン必要だった?」という感想になってしまう。

次に寸劇。観客全員がAqoursを見に来ているのならば問題はないのですが作中ではそうなっていないわけでして。

フェスで興味のないグループが長い時間使って自分語りし始めたらブチ切れトイレ案件ですよと。

こればっかりはいくら演出が良くても吹き飛ばせる話ではない。

1stライブで再現された寸劇ですが、なぜこれが良かったのかと言うと観客全員がAqoursを見に来てたからです。

モブの件含めて見せ方さえ変えればーって印象です。

 

・過剰な中の人推し

「お前は何を言ってるんだ」

と言われそうですが意見したくなる時もある。

まず「サンシャインぴっかぴか音頭」の試聴動画。

シリーズで初となるキャラではなく中の人を使った宣伝動画である。

これについては夏の沼津イベントのついでに録ったんだろうし、CMで流れたわけではないので何も言うつもりはない。

次に「ジングルベルがとまらない」のCM

いやいやいやいや。なんか違わないこれ?

キャラと中の人をシンクロさせるというスタンスを否定するつもりはない。(自分もその部分に心を動かされた人間である。)

けどCDのCMで中の人を使うということは比率がキャラ<キャストになってしまうわけでして。

個人的な意見になりますが「ラブライブ!」においてキャストを応援したくなる理由は

キャラを表現しよう、輝かせようとする為に己の限界を超えたパフォーマンスをするキャストの姿勢にあるわけです。

だからキャラ>キャスト、キャラ=キャストになるのは問題なくてもキャラ<キャストになってしまうと、それはキャラが付随物になってしまってないかと思うわけです。

キャストの魅力は1stライブで痛い程に伝わってきています。

しかしそれを全面に押すというのは違う。やっぱりキャラがあってこそのキャストだと思うんです。

 

以上がこれまで「ラブライブ!サンシャイン!!」を見てきて感じた疑念です。

これらの要素で熱は冷めつつあった…のですが1stライブで見事に掌返し。

もちろん疑念が晴れたわけではありません。それでもAqoursというスクールアイドルを全力で応援したいとは思った。

アニメについても1期がプロローグ的な話だからこそ2期こそ純粋なAqoursの物語が描かれるかもしれない。

デュオトリオで待望のちかなん曲も来るしAqoursの未来は明るい…とは言い切れませんが。

ただ、Aqoursの活動を疑問視してた人でも1stライブをきっかけに考えが変わった人がいるのではないでしょうか?

彼女たちのパワーに魅せられて脳内に存在した拒絶フィルターが消し飛び、Aqoursを「Aqours」として見る人が増えたのならばそれがAqoursにとっての「1」なのだと思います。

スクールアイドルAqours

彼女達のゴールはどこになるのか。それを考えると切なくもありますが楽しみでもあります。